「彩雲国物語 黄梁の夢」 雪乃紗衣
本編だと思って友達と盛り上がっていたので、短編エピソードでちょっとだけがっかりしてました。先に買った友達曰く、「今回は暗いよー」だったので、どんなものかと思ってましたが……
非常に良かったです。
ていうか、私の好きな話だったのかな。
清苑公子時代の話、燕青と清蘭の身の上話、最後に薔薇姫と黒狼の出会い。
こんな細かい設定があったのか、って感じ。普通はこんなにあったらいろいろ詰め込みすぎて失敗するだろうに。本編の中のどこで設定を出すかとか、どこで出会わせるかとか、完璧。私も真似したい。
設定に溺れてないところがすごい。本当に。
最近のライトノベルの中では一番好き。前は「十二国記」のほうが好みと書いたけど、ここまで続いてくると、キャラだけでできてる話じゃない。
そろそろ最終章に入るみたい。どんなふうにまとめるのか、伏線は回収されるのか、楽しみ。