「六番目の小夜子」恩田陸

恩田陸の本は好んで読んできた。ミステリ調のものからファンタジー物まで何でも。「六番目の小夜子」を今まで読んでなかったのが不思議なくらいである。
まあ、ともかく、読んだ。

これが、なかなかヒット。最近読んだ本の中で一番おもしろかった。
初めはホラーかと思って夜中には読めなかったけど、後半はそこまでホラー色じゃなかったし。
最後のどんでん返しというわけでもなかったし、サヨコ伝説の仕掛人もなんとなく読めたけど、そういうことじゃなくて。高校生のキラキラした感じが身に沁みた。
こんなに良いと思ったのは、私が現役高校生だったからだと思う。もっと言えば、私の通っている高校が、本の舞台となる高校と似てたから、かな。生徒主体の行事とか、そんなんが。うちの学校でサヨコが始まってもおかしくないって思ったもんね。
私は今、人生で一番キラキラしてる時期を生きてるんだって、はっきり感じた。だからって、どうこうしようという気はないけど。


で、何が言いたかったのかといいますと。
私がこの本を読んでこんなに感動したのは、私が高校生だからであって。中学生であっても社会人であっても駄目だったわけで。何かするには時期が大切だなあってこと。
「思い立ったが吉日」なんて誰が言ったんだっけ?
要するに、「何事もノリとタイミング」。……銀魂