「ネコソギラジカル」下 西尾維新
昨日、終日これを読んでました。
ほんとに朝から晩まで読んでたイメージ。寝たの1時だからね。眠。
「戯言シリーズ」完結かあ。
西尾維新は私の好きなライトノベル作家のダントツトップ!!(次席は雪乃紗衣、三席は時雨沢恵一)
初めはあんまり好きじゃなかったけど、「サイコロジカル」くらいから好きになった。
・キャラ立て
最高!
語り部は一般人なのに無理がないところが好き。
「チーム」みたいな登場人物を脇役にしちゃってるのがすごい。
基本的に西尾作品のキャラは、一人だけで主役はれそうだからね。零崎一賊にしても、哀川潤にしても、脇役であるはずの石丸小唄さんだって…… その人たちの過去?とかのエピソードだけで一冊書けそう。
使い方がうまいよなー、って思う。
ちなみに一番好きなのは哀川潤!あのカリスマ性がたまらん。人類最強の請負人のくせに、「王道」が大好きなところもかっこいい。
よくある、主人公を変える役割。
だけど、やり方が強引!
もう強引っていうか、世界っていうか。斬新な指南役だなあ。
次は零崎人識。奇人変人の中の最後のオアシス。突っ込み役。
いやでも、殺人鬼だけど。
殺人鬼が一番の常識人って…… 零崎が突っ込む度に、「戯言シリーズ」のキャラの濃さが一段と際立つ。
この人は主人公と対になる役。
零崎を通して主人公が自分を見れる……っていうか、読者が主人公に迫れる感じがする。
零崎と主人公との縁は、そう切れそうにもない。
で、次は、………
ってやると延々続くので、まあこんくらいで。
・「戯言シリーズ」
主人公の唯一の武器、「戯言」。これもかなり斬新だと思う。
斬新っていうか、こんなに表に出して言葉が武器になってるのが新しい気がする。
あおり文がすてき。
『ゴキブリ並の生命力?
丸めた新聞で叩いたら死ぬってことか?』
『信じてもらわないと裏切ることもできない。』
『白く凍った刃と、赤く焼けた刃。
斬りたい方と、斬られたい方を選べ。
刃には刃を。』
『破壊の前に創造を。
瓦解の前に葬送を。
右に信仰、左に均衡。
光に茶番、影に基盤。
誰かのために悲しみを、
彼らのために憎しみを。』
以上、私の好きなあおり文。
西尾維新の、言葉遣いの巧みさがすごいと思う。
音と、字面と、意味。
なんか「いろは歌」みたいな雰囲気が好き。
ストーリには触れません。
結局明かされないままの過去やエピソード、その具合も絶妙でした。
ふう。
長かった……