「化物語」 西尾維新

ああ、もう感想書いてない本が4冊くらいたまってる。
化物語」とか、だーいぶ前に読んだのに。

まずはあらすじ。
いや、あらすじって…… なんかネタバレになりそうだな。
要するに、怪異がつなぐ人間関係、みたいな。
ちょっと違うけど…… ていうか全然違うけど、まあそんな感じ。

ほんと面白かった。
戯言シリーズ」よりも好みかも。
「戯言」とはけっこう違うところも多かったよ。
あとがきで言ってたんだけど、「趣味で書いた」からかなあ。


センスがいい。言い回しに微妙なセンスがあるんだよ。爆笑。
所謂言葉遊び。
下ネタもあったけど…… まあそれはライトノベルだから。
個人的に一番ツボだったのは、


「鶏が先か、ひよこが先かって感じね」
「いや、それはひよこが先だろう」


「機嫌が悪いのかしら?」
「機嫌がどうとかじゃなくてな……」
「ああ、頭が悪いのね」


電車の中で、部屋で、学校で、ひとりでニヤニヤしてる怪しい奴になっちゃった。
しょうがないよね、面白いんだから。


西尾維新にしては、さっぱりしたラブコメ要素があって、優しい終わり方だったかな。
主人公の設定が、普通にイイヤツだったのが意外。いつもは少し冷めた感じなのにね。


ということで、言葉のセンスに注目!! な作品。

ちなみに、今年の「このライトノベルがすごい!」に載ってた。
順位は忘れたけど、主人公の阿良々木くんとヒロインの戦場ヶ原さんがキャラ部門にもランクインしてた。
けっこう良い順位だった気がする……